こんにちは!物見山院です!
今日は高齢者の骨折についてのブログです。
高齢者の骨折は、骨粗しょう症による骨の脆弱化により、わずかな外力でも骨折を起こすことが特徴です。
骨折を起こすと長期間の安静が必要で、「寝たきり」の原因になる可能性もあります。
また、高齢者が骨折する原因のほとんどは「転倒」です。
高齢者に多い骨折
大腿骨近位部(だいたいこつきんいぶ)骨折
太ももの付け根の骨折で、転倒によって起こります。寝たきりになってしまう方も多い。
- 脊椎圧迫(せきついあっぱく)骨折
背骨の骨折です。尻もちをつくことで起こることが多いです。
骨粗しょう症が進むと、普段の生活動作の中でも起こることがあり、「いつのまにか骨折」と言われるものもあります。
- 上腕骨近位部(じょうわんこつきんいぶ)骨折
腕の付け根の骨折です。転んで肩を直接打ったり、肘や手をついた時に起こります。
- 橈骨遠位端(とうこつえんいたん)骨折
手首の骨折です。転んで手をついた時によく起こります。
治療
骨折の治療は、手術療法と手術によらない保存療法に分かれます。
保存療法の場合は、骨折部位が安定するまで数週間から数ヶ月間、骨折部の安静を保つ必要があります。脊椎圧迫骨折や橈骨遠位端骨折、上腕骨近位部骨折で骨折部が安定している場合は、保存療法が選択される場合が多いです。
予防
高齢者の骨折は予防が何より重要です。まずは骨粗しょう症のケアに取り組むことをお勧めします。
<骨粗しょう症のケア>
・定期的に検診を受け、骨粗しょう症の程度を評価をする。
・カルシウム、ビタミンD、タンパク質などの栄養素を適量に摂取する。
・運動、日光浴を行う。
転倒しないよう、生活環境の整備を行って予防するのも大切ですね。