「転んで手をついてから手首が痛い」
「レントゲンでは異常なしと言われた」
「捻挫だと思ったのに長引いている」
このような症状の中に、
手根骨骨折(しゅこんこつこっせつ)
が隠れていることがあります。

特に、
舟状骨骨折(しゅうじょうこつこっせつ)
は“見逃されやすい骨折”として知られており、初期に適切な対応が遅れると、
- 偽関節
- 慢性的な手首痛
- 可動域制限
- 握力低下
などにつながる場合があります。
三条市・新潟市東区で、
- 手首の痛み
- 転倒後の痛み
- 治らない捻挫
にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
手根骨骨折とは?
手首には、
8個の小さな骨(手根骨)
が存在しています。

その手根骨が折れるケガを、
手根骨骨折
と呼びます。
代表的な骨折には、
- 舟状骨骨折
- 有鉤骨骨折
- 三角骨骨折
- 月状骨周囲損傷
などがあります。
中でも最も多いのが、
舟状骨骨折
です。
特に、
- 転倒して手をついた
- スポーツ中に手をついた
際に発生しやすい骨折として知られています。
なぜ手根骨骨折は見逃されやすいのか?
初期レントゲンで映らないことがある
舟状骨骨折では、受傷直後のレントゲンで骨折線が確認できない場合があります。
そのため、
「異常なし」
「捻挫ですね」
と判断されるケースもあります。
しかし実際には、数日〜数週間後に骨折が判明することもあります。
腫れや変形が少ない
一般的な骨折と違い、
- 大きく腫れない
- 変形が少ない
- 動かせる
場合もあり、放置されやすい特徴があります。
その結果、
「ただの捻挫だと思っていた」
というケースも少なくありません。
手根骨骨折の症状
以下の症状がある場合は注意が必要です。
- 転倒して手をついた
- 手首の親指側が痛い
- 握ると痛い
- ドアノブを回すと痛い
- 腕立てで痛い
- スポーツ後から痛い
- 数日経っても改善しない
特に、
“長引く手首の捻挫”
は手根骨骨折が隠れている場合があります。
骨折を疑う代表的な検査所見
スナフボックス圧痛
親指を伸ばした際にできる、
解剖学的スナフボックス
を押して痛みがある所見です。
舟状骨骨折で代表的な圧痛部位とされています。
第1・2指からの軸圧痛
親指や人差し指方向へ圧を加えた際に、手首深部へ響くような痛みが出る検査です。
これも舟状骨骨折を疑う重要な身体所見の一つです。
※確定診断にはレントゲン・CT・MRIなどの画像検査が必要になります。
放置するとどうなる?
舟状骨は血流が乏しい部位があり、治癒に時間がかかる場合があります。
放置によって、
- 偽関節(骨がつかない)
- 慢性的な手首痛
- 握力低下
- 可動域制限
- 手関節の変形
などにつながることがあります。
早期発見・早期固定が重要です。
スポーツ選手にも多い骨折
手根骨骨折はスポーツでも多く見られます。
特に、
- 野球
- ゴルフ
- 柔道
- バスケットボール
- サッカー
- スノーボード
などで発生しやすいとされています。
野球やゴルフでは、
有鉤骨骨折
のようにバットやクラブの衝撃によって起こる場合もあります。
当院での対応
三条市・新潟市東区にある
愛幸堂たか整骨院では、
- 受傷状況確認
- 圧痛評価
- スナフボックス圧痛確認
- 軸圧痛検査
- 可動域確認
- 腫脹確認
- エコー観察
などを行い、骨折の可能性を評価しています。
骨折が疑われる場合には、医療機関での画像検査を推奨しています。
整骨院で可能な処置
整骨院では応急処置として、
- 整復
- 固定
- 安静指導
などを行います。
また、骨折については医師の診察・同意のもとで後療を継続することが可能です。
固定期間中や固定後のリハビリも重要になります。
超音波治療(LIPUS)について
当院では必要に応じて、
低出力超音波(LIPUS)
を使用する場合があります。
これは微細な音圧刺激を骨折部へ与えることで、骨癒合促進を目的として使用される治療法です。
研究では、
骨癒合期間短縮の可能性
が報告されています。
特に、
- 舟状骨骨折
- 疲労骨折
- 早期復帰を目指すスポーツ選手
などで使用されることがあります。
※骨折の種類や状態によって適応は異なります。
三条市・新潟市東区で手首の痛みにお悩みの方へ
手首の痛みは、
「ただの捻挫」
と思われやすい一方で、
手根骨骨折
が隠れている場合があります。
特に、
- 転倒後から痛い
- 親指側が痛い
- 痛みが長引いている
場合は注意が必要です。
三条市・新潟市東区で、
- 手首の痛み
- 治らない捻挫
- スポーツでの手首痛
にお困りの方は、
愛幸堂たか整骨院までお気軽にご相談ください。
まとめ
手根骨骨折は、見逃されやすい骨折の一つです。
特に舟状骨骨折では、
- 初期レントゲンで映らない
- 腫れが少ない
場合もあり、注意が必要です。
放置によって、
- 偽関節
- 慢性痛
- 可動域制限
などにつながる場合もあるため、早めの状態確認が重要です。
参考文献
- 『標準整形外科学 第15版』医学書院
- 『今日の整形外科治療指針 第8版』医学書院
- 日本整形外科学会
- American Academy of Orthopaedic Surgeons(AAOS)
- Waizenegger M, et al. J Hand Surg Br. 1994.
- Carpenter CR, et al. Acad Emerg Med. 2014.
- Heckman JD, et al. J Bone Joint Surg Am. 1994.
- BUSSE JW, et al. BMJ. 2009.